STORY
元アイドルの安希子は、幸せで充実した人生を歩んでいると自分に言い聞かせながら、仕事もタフにこなしているつもりだったが、ある日の通勤途中、駅で足が突然動かなくなってしまう。メンタルが病んで会社を辞めた安希子は、仕事ナシ、男ナシ、残高10万円の現実にぶちあたる。そんな時、友人から勧められたのが、都内の一軒家で一人暮らしをする56歳のサラリーマン、ササポンとの同居生活。意外な提案に安希子は戸惑いながらも、まさかのおっさんとの奇妙な同居生活をスタートさせ…!?
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元アイドルの安希子は、幸せで充実した人生を歩んでいると自分に言い聞かせながら、仕事もタフにこなしているつもりだったが、ある日の通勤途中、駅で足が突然動かなくなってしまう。メンタルが病んで会社を辞めた安希子は、仕事ナシ、男ナシ、残高10万円の現実にぶちあたる。そんな時、友人から勧められたのが、都内の一軒家で一人暮らしをする56歳のサラリーマン、ササポンとの同居生活。意外な提案に安希子は戸惑いながらも、まさかのおっさんとの奇妙な同居生活をスタートさせ…!?
主人公・安希子役には、元乃木坂46の深川麻衣。乃木坂46の初期メンバーとして数多くのヒット作と共に活動してグループを牽引する存在でしたが、女優業に専念するべく 2016 年にグループを卒業。第 30 回東京国際映画祭特別招待作品となった今泉力哉監督の『パンとバスと 2 度目のハツコイ』(2018)では初主演を務め、第10 回 TAMA映画賞で最優秀新進女優賞を受賞。近年も『愛がなんだ』(2019)、『水曜日が消えた』(2020)、ドラマ「彼女たちの犯罪」(2023)など話題作が続く実力派女優。本作では、やさぐれ感満載のアラサーをチャーミングに演じています。
そして、ひょんなことから安希子が同居することになった、おっさん・ササポン役には井浦 新。 数々の映画、ドラマで俳優賞を受賞するなど、今や日本映像界にかかせない存在である名優・井浦は、安希子の恋人でも家族でもない、特別な距離感でそばにいてくれるササポンを魅力的に演じています。一家に一人欲しくなる存在のササポン、観る者のハートを鷲掴みすること間違いなし!
監督には、ブランドのPRとして働きながら、映画監督として活動する新鋭の監督・穐山茉由。30歳の時に映画学校の夜間に入学し、2018年に⻑編デビュー作『⽉極オトコトモダチ』がMOOSIC LAB2018で長編部門グランプリほか4冠を受賞、また第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に正式出品され、国内外で高く評価されました。2021年には、監督・脚本を務めたオリジナル作品であり、商業映画デビュー作『シノノメ色の週末』が第31回日本映画批評家大賞「新人監督賞」を受賞する等、今注目の監督の一人になります。本作では、穐山監督が実際に経験してきたキャリアチェンジを活かし、主人公・安希子の心情をリアルに映し出しています。
原作を読んだ時、結婚や仕事に対してもがいている安希子の姿にとても心を打たれました。
元アイドルという境遇も同じなので、この作品で安希子を演じられる事がとても嬉しかったです。
恋人でも、友達でもない、でも、いつもそこにいてくれるササポン。
お互いに良い影響を与えながら、依存していない関係性はとても理想的な関係性だと思います。
普段、生きていると壁にぶつかったり、ちょっと心が疲れてしまったなという時は誰しもあると思いますが、そんなときこの映画が誰かの心をふっと軽くできたらいいなと願っています。
自分らしさ、自分にとっての幸せとは何かを立ち返らせてくれる作品になっています。
ぜひお楽しみください。
脚本を読んで、とてもほっこりと、ゆるやかな空気感のある素敵な作品だと思いました。
ササポンという役は、演じた事のない役柄でしたので、どんなアプローチをしていこうかなとワクワクしました。そして、ササポンの素敵なセリフを、いかに素敵にならない様に、普通のおじさんでいるという事のさじ加減が難しくもありましたが、演じていて面白かったです。
どんな人にでも、無理をしながら、頑張らざるを得ない時があると思います。
映画を観て、安希子にとっての"ササポン"の様な存在を、人じゃなくても、物や自然でもいいと思いますので、自分にとっての"何か"を見つけるきっかけになれたら幸いです。
初めて原作を読んだ時、「元アイドル」が「おっさん」と住むというインパクトのあるお話の裏に、現代に生きる人の悩みが痛いほどリアルに描かれていると感じました。
この作品は女同士の友情やキャリアチェンジといった要素も強く、私自身も会社員をしながら映画監督になった経験を持つため、主人公と等身大の視点で撮影に臨みました。
実話ベースの物語ですが、深川麻衣さん、井浦新さんという素晴らしいキャストによって、新しい安希子とササポンの物語が誕生したと思います。
観た方がどこか自分と重ね合わせられるような、そんな作品になると嬉しいです。
この小説を書いた当時29歳の私は何事にも自信が持てず、自分がやりたいことも見つからず、婚活に焦っていました。
他人の視線ばかり気にして、少しでも順調な人生を歩む自分に見られたかった。
最終的に偽りの自分に疲れ、盛大に詰みました。
そんなアキコが、家族でも恋人でもない他人のおっさんと出会うことで再生される過程を描きました。
主人公のモデルは紛れもなく私です。
しかし、あらゆる女性の分身として描いたキャラクターでもあります。
ですから、貴方自身の物語でもあります。
この映画を観てくださった方が「色々あるけど明日も頑張ろう」と思えますように。
私は、私のままで良い。少しでも多くの方にそう思っていただけたら幸いです。
この度、映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』の主題歌を担当させて頂くことになりました! 「サンデイモーニング」という楽曲で、今回ねぐせ。で初の映画主題歌であり、初の書き下ろし曲でもありました。 映画を見させていただき、ササポンの人間性にとても感動したため、安希子にとって、ササポンのような曲を作ろうと考えました。その理由は「がんばれ!」と背中を押す訳ではなく、「ありのままの姿で大丈夫だよ」と、背中を支えてあげられるような、そんな曲がこの映画にはピッタリだと考えたからです。 この映画と共に「サンデイモーニング」が沢山の方の心の支えになりますように。(りょたち)
原作
『人生に詰んだ元アイドルは、
赤の他人のおっさんと住む選択をした』(祥伝社刊)
大木亜希子著
「あ、人生に詰んだ」
ある日、駅で突然、亜希子の足が動かなくなった。
仕事へ行こうとすると体が拒否する。
彼女は元アイドル。
芸能界で挫折後、新たな幸せを摑むため、
一般企業に就職し、夜は恋活に励んでいた。
収入も途絶えた亜希子は、五十六歳のバツイチ会社員「ササポン」が住む一軒家に
居候することを決断する――
同居生活一年とその後を綴ったノンフィクションノベル。